通関士の通信講座おすすめ8選を比較【2025年】

最終更新日:2025-08-31

輸出入における税関審査の書類を作成するなど、通関のスペシャリストである「通関士」。

「通関書類の審査」と「通関書類への記名・捺印」という独占業務を持つ国家資格です。

合格率が10%~20%の難関資格で、合格には400時間程度の学習時間が必要とされています。

下記の学習期間計算ツールを利用すると、本日から学習を始めて400時間後の日程が表示されるので、総学習時間の箇所には「400」と入力してご利用ください。

学習期間計算ツール

本記事では通関士試験の学習におすすめの通信講座を紹介します。

これから通関士試験を受験する方は、ぜひ参考にしてください。

通関士の通信講座おすすめランキング8選を比較

通関士の資格取得におすすめの通信講座を8つ紹介します。

通関士通信講座料金(税込)合格実績
アガルート65,780円令和5年度合格率53.85%
TAC264,000円~令和5年度成績優秀者の合格率75.6%
フォーサイト52,800円~令和5年度合格率68.9%
ユーキャン59,000円記載なし
LEC184,500円記載なし
マウンハーフジャパン68,200円~記載なし
日本関税協会77,880円記載なし
産業能率大学総合研究所33,000円記載なし

料金や合格実績、カリキュラムの特徴などをそれぞれ解説するので、これから通関士の資格取得を目指す方は参考にしてください。

どこを選ぶか迷ったときは、全国平均の2倍以上の合格率を誇るアガルートがおすすめです。

アガルートは合格率が全国平均の約2.2倍と高い

アガルートは合格率が全国平均の約2.2倍と高い
料金(税込)65,780円
合格実績令和5年度合格率53.85%
学習期間6ヶ月~
割引キャンペーン・合格時全額返金 or Amazonギフトカード1万円分進呈
・他校乗換割引など最大20%OFF
教材/カリキュラムの特徴・総講義時間50時間
・講義動画とテキストを使用
・短答セルフチェックWebテスト
・学習導入オリエンテーション
・学習サポーターからのアドバイス3回まで
・オンライン質問サービス30回まで
・毎月1回のホームルーム配信

通信講座の大手アガルートは、令和5年度の通関士試験合格率が53.85%と、全国平均の2.2倍となっています。

高い合格率が特徴で、学習開始前のオリエンテーションで進め方のアドバイスや、3回まで学習サポーターからのアドバイスがもらえるなど、サポート体制が充実しています。

オンライン質問システム「KIKERUKUN」では30回まで質問が可能で、毎月1回のホームルーム配信では法改正などの最新情報も確認できます。

総講義時間50時間ほどのコンパクトな講義と、3科目を並行して進める効率的なカリキュラムで、仕事の忙しい社会人でも合格を目指せるのが利点です。

合格率の高さとサポート体制の厚い講座で手堅く合格を目指したい方はアガルートを検討しましょう。

合格時には、全額返金か、1万円分のAmazonギフトカード進呈を選べる特典もあるのでぜひ活用してください。

また、アガルートには以下のような口コミもあり、好評となっています。

通関士の講座、フォーサイトからアガルートに乗り換えたけど動画がとても分かりやすくて良い…。

☑︎独特な法律用語もちゃんと説明

☑︎子難しい法令文章も噛み砕いて説明

☑︎似ててひっかかりそうな箇所への立ち返り

ちゃんと分かりやすい講義になってる

引用元:X

シンプルに授業が分かりやすいという良い評判がありました。

月初にはホームルームがあって、毎回事前にアンケートを記入できるので、先生に聞きたいことや勉強に困っていることについて質問できるのが良かったです。他の受講者の質問や悩みも聞けて、「私だけじゃない!」と共感できる部分が多くありました。通信講座は孤独で一人で頑張るイメージが強いですが、ホームルームを通じて私も他の受講者と交流できた気がしていて、いつも楽しみにしていました。

引用元:合格者の声|半年間の対策で見事一発合格!そう しよう さん

実際にアガルートの講座を受講して合格した方は、サポート体制の厚さに魅力を感じたようです。

TACは成績優秀であった受講生の合格率が75.6%

TACは成績優秀であった受講生の合格率が75.6%
料金(税込)264,000円~
合格実績令和5年度成績優秀者の合格率が75.6%
学習期間6ヶ月~
割引キャンペーン・早割りキャンペーン割引:11/30までの申し込みで220,000円で受講可
・受験生応援割引で:再受講割引からさらに最大11,000円引き
・教育訓練給付制度で20%OFF
教材/カリキュラムの特徴・通信と通学から選択可能
・基礎答練/直前答練/模試でアウトプット
・自習室利用可能
・メール質問可能
・合格者チューターに相談可能
・ホームルームで最新情報発信

大手資格予備校のTACでは、成績優秀であった受講生の合格率が75.6%と、高い合格率が魅力です。

成績優秀者とは、講義提出率80%以上かつ、模試の正答率が50%以上のカリキュラム修了者を指します。

通信講座と通学講座から選択可能で、いずれを選んだ場合も自習室の利用ができます。

また、独自システム「i-support」を活用したメール質問も可能で、合格者チューターへの相談ができるなど、サポート体制も充実しているのが利点です。

早割りキャンペーンなどの割引キャンペーンも豊富なので、お得な料金で利用できるケースがあり、ぜひ活用してください。

TACでは、合格者の声として以下のような評判があります。

小貫先生の熱意は画面越しでも伝わってきました。応援して下さる熱い思いも伝わってきました。

引用元:合格実績・合格体験記

講師を務める小貫先生の講義は分かりやすいだけでなく情熱も感じられる内容で、好評です。

私は小貫先生の授業を受講したおかげで通関士試験に合格できたと思っています。6か月弱という短い期間でビデオブースでの受講でしたが本当にお世話になりました。今年に入ってから通関士として実際にNACCSで輸出申告をしております。

引用元:合格実績・合格体験記

短期間で合格した方もいるので、効率よく学習したい方にもおすすめです。

フォーサイトは6ヶ月必要と言われる学習期間が3ヶ月で済む

フォーサイトは6ヶ月必要と言われる学習期間が3ヶ月で済む
料金(税込)52,800円~
合格実績令和5年度合格率68.9%
学習期間3ヶ月~
割引キャンペーン・合格者はAmazonギフトコード2,000円分
・2つ目の講座受講時に最大10,000円OFF
・教育訓練給付制度で20%OFF
教材/カリキュラムの特徴・Web教材とテキストを両方利用
・1コマ最大15分の講義動画
・テキストはデジタルテキストで持ち運べる
・eラーニングシステムが学習スケジュールを作成
・メール質問10回

フォーサイトは、1コマ15分程度の短時間講義でスキマ時間を活用して学習が進められます。

通常6ヶ月程度かかる学習期間を、最短3ヶ月程まで短縮できるため、可能な限り早く合格を目指したい方におすすめです。

eラーニングシステム「Manabun」では学習スケジュールを自動で作成してくれたり、Webテストなどができたりと、移動中や休憩中にも学習しやすいのが特徴です。

質問回数が少ないというデメリットがありますが、令和5年度の合格率が68.9%と高く、価格も安いという利点もあります。

ユーキャンは初学者の割合が88%と高く、初心者向けの講座

ユーキャンは初学者の割合が88%と高く、初心者向けの講座
料金(税込)59,000円
合格実績記載なし
学習期間6ヶ月~
割引キャンペーン教育訓練給付制度で20%OFF
教材/カリキュラムの特徴・テキストを中心に学習
・スマホからデジタルコンテンツやミニテスト利用可能
・全7回の添削課題
・1日3問まで質問可能

CMなどでも有名な大手通信講座のユーキャンでは、受講者に対する初学者の割合が88%と高いのが特徴です。

初めての方でも学習を進めやすいカリキュラムとなっており、全7回の添削課題で弱点克服を目指します。

また、1日3問まで質問ができるため、分からないところがあっても安心です。

料金も安めなので初めて通関士の学習をする方は検討しましょう。

LECは初級者コースから過去問攻略講座、単科講座と幅広い

LECは初級者コースから過去問攻略講座、単科講座と幅広い
料金(税込)184,500円~
合格実績記載なし
学習期間6ヶ月~
割引キャンペーン・12月末までの申し込みで10%割引
・関連業務に従事している方は 20,000円割引
・教育訓練給付制度で20%OFF
教材/カリキュラムの特徴・Web講義とテキストで学習
・一問一答形式の過去問対策
・公開模試あり
・「教えてチューター」で質問回数無制限
・無料体験講座あり

LECは初級者コースから過去問攻略講座、単科講座と幅広いコースから選べるのが特徴です。

必要な部分のみを受講することが可能なため、苦手分野のある方が一部の講座のみ受講するのにも適しています。

もちろん初級者の方には、動画講義のインプットと、過去問や公開模試などでのアウトプットが含まれるプランもあるため、用途に応じて選んでください。

「教えてチューター」制度では質問回数が無制限なので、分からない部分が多数出てきても安心です。

マウンハーフジャパンは有名講師片山立志先生による講義

マウンハーフジャパンは有名講師片山立志先生による講義
料金(税込)68,200円~
合格実績記載なし
学習期間8ヶ月~
割引キャンペーン・メルマガ登録者は11/30まで40%オフ
・学生割引など最大50%OFF
教材/カリキュラムの特徴・片山立志先生のオリジナルテキストと講義で学習
・スクーリング可能
・模擬試験あり

マウンハーフジャパンは、指導歴30年の有名講師片山立志先生による講義が受講できる通信講座です。

eラーニングとオリジナルテキストを組み合わせたカリキュラムが特徴で、レベルに合わせて4つのコースから選択できます。

年2回東京・名古屋・大阪・福岡の4都市で無料のスクーリングも行われ、実務科目の学習ができるのでぜひ利用してください。

通関士の講座としては珍しく、学生割引があるため、在学中の方の利用もおすすめです。

日本関税協会は50年以上にわたって開講していて安心

日本関税協会は50年以上にわたって開講していて安心
料金(税込)77,880円~
合格実績記載なし
学習期間6ヶ月~
割引キャンペーン・早割料金あり
教材/カリキュラムの特徴・Web講義とテキストを活用
・全7回の添削課題あり
・一問一答Webアプリあり
・質問専用フォームから質問可能
・受講生の質問内容がデータベースに保存

日本関税協会は50年以上にわたって開講している老舗で、実務にも精通した税関研修所の元教官が講師を担当します。

2025年講座の提供はまだ始まっていませんが、4月~9月の受講期間内に動画講義やテキストで学習を進めます。

全7回の添削課題やWebアプリを使用した一問一答形式の学習で、スキマ時間を活用して学習を進められます。

また、専用質問フォームから質問した内容はデータベースに保存され、受講生の共有財産として保管される仕組みです。

2025年の詳細は未定ですが、早めの申し込みだと早割料金が適用されるのでチェックしておきましょう。

産業能率大学総合研究所はTACのテキストを使用

産業能率大学総合研究所はTACのテキストを使用
料金(税込)33,000円
合格実績記載なし
学習期間6ヶ月~
割引キャンペーン記載なし
教材/カリキュラムの特徴・TACのテキストを使用
・法律改正点レジュメが配布
・全3回の添削課題

産業能率大学総合研究所はTACのテキストを使用して学習を進めます。

料金が安いのが利点ですが、サポート体制が全3回の添削課題や法律改正点レジュメなど、限定的なので、ほぼ独学で進められる方向きです。

また、紙教材がメインなのでネット環境が無い方は検討しましょう。

通関士の通信講座の選び方

通関士の通信講座を選ぶ際は、以下の4点を意識するとよいでしょう。

  • 相場よりも費用が安いか
  • 合格率の高い通信講座か
  • フォロー体制が充実しているか
  • どの程度の学習期間を想定されたカリキュラムか

費用や実績、サポート体制など、さまざまな点を比較し、自身に合った通信講座を選んでください。

相場よりも費用が安いか

料金が相場と比べて安いかは確認しておきましょう。

通関士講座の費用相場は約100,600円です。

また、今回ご紹介した講座の金額を安い順に並べると以下のようになります。

通関士通信講座料金(税込)
産業能率大学総合研究所33,000円
フォーサイト52,800円~
ユーキャン59,000円
アガルート65,780円
マウンハーフジャパン68,200円~
日本関税協会77,880円
LEC184,500円
TAC264,000円~

料金だけで見るなら産業能率大学総合研究所ですが、教材がテキストのみなのとサポートが薄いため、合格実績なども加味してフォーサイトやアガルートなどがよいでしょう。

費用だけでなく、カリキュラムや実績などを確認するのが重要です。

合格率の高い通信講座か

合格率の高い通信講座だと安心感があります。

本記事で紹介した講座の実績は以下の通りです。

通関士通信講座合格実績
フォーサイト令和5年度合格率68.9%
アガルート令和5年度合格率53.85%
TAC令和5年度成績優秀者の合格率75.6%
ユーキャン記載なし
LEC記載なし
マウンハーフジャパン記載なし
日本関税協会記載なし
産業能率大学総合研究所記載なし

合格実績を公開していない講座が多い中、高い実績を公表しているのはアガルートとフォーサイトです。

どちらも通関士試験の平均的な合格率よりも高いため、実績のある講座で学習したい方は選びましょう。

フォロー体制が充実しているか

フォロー体制についても確認しておきましょう。

通関士試験の学習は400時間程度必要なため、分からない部分があってもサポートしてもらえる制度がある講座を選びましょう。

通関士通信講座フォロー体制
アガルート・学習導入オリエンテーション
・学習サポーターからのアドバイス3回まで
・オンライン質問サービス30回まで
・毎月1回のホームルーム配信
TAC・自習室利用可能
・メール質問可能
・合格者チューターに相談可能
・ホームルームで最新情報発信
フォーサイト・eラーニングシステムが学習スケジュールを作成
・メール質問10回
ユーキャン・全7回の添削課題
・1日3問まで質問可能
LEC・「教えてチューター」で質問回数無制限
・無料体験講座あり
マウンハーフジャパンスクーリング可能
日本関税協会・全7回の添削課題あり
・一問一答Webアプリあり
・質問専用フォーム から質問可能
・受講生の質問内容がデータベースに保存
産業能率大学総合研究所・法律改正点レジュメが配布
・全3回の添削課題

サポート体制ではアガルートかTACがおすすめです。

講座内容の質問だけでなく、法改正などの最新情報の発信や学習の進め方なども確認できるアガルートは特にサポートが手厚い講座となっています。

どの程度の学習期間を想定されたカリキュラムか

一般的には学習に6ヶ月ほどかかると言われている通関士講座ですが、中には3ヶ月程度で学習ができる講座もあります。

各講座の学習期間の目安は以下の通りです。

通関士通信講座想定学習期間
フォーサイト3ヶ月~
アガルート6ヶ月~
TAC6ヶ月~
ユーキャン6ヶ月~
LEC6ヶ月~
日本関税協会6ヶ月~
産業能率大学総合研究所6ヶ月~
マウンハーフジャパン8ヶ月~

多くの講座が6ヶ月程度の学習期間がある中で、フォーサイトは3ヶ月と短期間での合格が目指せます。

ただし、短ければ良いというわけではありません。

通関士試験は大きく3科目あるため並行して進めるのか、1つずつ進めるのかでも必要な期間が変わります。

忙しい社会人の方は、時間をかけて確実な合格な合格を目指すのも選択肢のひとつです。

どの程度の期間で合格を目指すのかを決めたうえで選択しましょう。

通関士は独学で合格できる?

中には通関士を独学で合格する方もいますが、基本的には通信講座を利用することをおすすめします。

通関士試験は合格率10%~20%と難易度が高く、試験も年に1回なので落ちてしまうと翌年まで待たなければなりません。

また、法律に関する問題が出題されるため、法改正の最新情報を取得する必要があります。

独学では効率的に学習しにくい資格なため、手堅く合格を目指したい場合は通信講座を利用しましょう。

通関士の合格率の推移

通関士の、過去数年間における合格率推移を以下にまとめます。

年度合格率
令和6年12.4%
令和5年24.2%
令和4年19.1%
令和3年15.8%
令和2年16.9%
引用元:税関 通関士試験

通関士試験の合格率は10%~20%前後で推移しています。

合格には400時間程度の学習時間が必要とされており、1日4時間勉強しても3ヶ月以上かかる計算です。

難関の資格なので、通信講座で効率よく学習を進めましょう。

通関士の試験日程や申し込み方法

通関士の試験日程などの概要は以下の通りです。

資格通関士
運営母体税関
試験会場全国
試験日10月上旬
試験形式マークシート方式
試験時間・通関業法:50分
・関税法等:100分
・通関実務:100分
受験資格無し
申込日程7月下旬~8月上旬ごろ
申込方法書面で提出またはNACCSホームページから手続き
合格発表11月上旬ごろ
受験料(税込)・書面:3,000円
・オンライン:2,900円

通関士試験は例年7月上旬ごろに官報にて試験日程などが発表され、10月上旬ごろに試験が行われます。

申し込み方法は受験地を管轄する税関に必要書類を書面で提出するか、NACCSのホームページにてオンラインでの申し込みを行うかの二択です。

書類には受験願書と受験票の2種類があり、オンラインの場合でも受験票は書面での提出が必要です。