応用情報技術者試験の通信講座おすすめ8選を比較【2025年】

最終更新日:2025-08-31

高度なITスキルを持つ証明となる国家資格「応用情報技術者」。

ITに関連するマネジメントや経営戦略についても学べるため、就職・転職でも有利にはたらく人気の資格です。

合格率20%前後の難易度の高い資格で、初めて学習する方であれば500時間程度の学習が必要とされています。

下記の学習期間計算ツールを利用すると、本日から学習を始めて500時間後の日程が表示されるので、総学習時間の箇所には「500」と入力してご利用ください。

学習期間計算ツール

本記事では、応用情報技術者試験の学習におすすめの通信講座を紹介します。

これから応用情報技術者試験を受験する方はぜひ参考にしてください。

応用情報技術者試験の通信講座おすすめランキング8選

応用情報技術者のおすすめ通信講座を8つ紹介します。

応用情報技術者通信講座料金(税込)午後試験対策の有無講座/教材の特徴
スタディング43,800円 ~全科目・スマホで学習が完結
・AIが復習問題をピックアップ
資格の大原47,800円~全科目・動画講義とドリルや問題集など紙のテキストを使用
・Webミニテストあり
ITEC18,700円~講座による・eラーニングと書籍を組み合わせ
・補助講座で動画も提供
LEC43,000円~有り・動画講義にテキストと過去問題集で学習
TAC133,000円2種から選択・オンライン講義と紙の問題集やテキストを使用
・実力テストや模擬試験あり
独習ゼミ38,280円有り・翔泳社のテキストで学習
・テキスト、動画でインプットし、Webテストでアウトプット
・特別対策講座の受講可能
メディアファイブ39,600円有り・eラーニングとテキストで学習
・AIを活用した過去問演習
Udemy10,000円~動画による・動画とWeb教材で学習
・教材は各動画による

各講座の特徴や料金、午後試験対策の有無などを解説するので、応用情報技術者試験の資格取得を目指す方は参考にしましょう。

どこを選ぶか迷う場合は、スマホでスキマ時間に学習しやすく、料金も安いスタディングがおすすめです。

スタディングは午後試験対策もできるスマホ特化型講座

スタディングは午後試験対策もできるスマホ特化型講座
主要なコースの料金・合格コース:43,800円
・初学者コース:49,500円
合格実績・2023年度合格者の声162名分掲載
午後試験対策の有無・有り
サポート体制・Q&Aチケットでの質問対応
講座/教材の特徴・スマホで学習が完結
・AIが復習問題をピックアップ

スタディングの応用情報技術者講座は、スキマ時間を活用し、スマホやタブレットで移動中に学習を進められるのが利点です。

講義動画は「絵だけで伝わる」形式で、IT用語や専門的な内容も、視覚的に理解しやすいように設計されています。

また、午前試験対策だけでなく、記述式の午後試験対策も充実しているため安心です。

さらに、AIを活用した学習サポート機能が搭載されており、苦手分野の自動抽出や最適な復習スケジュールの提案など、学習効率を高める機能も特徴のひとつです。

受講料も比較的低価格でコスパに優れ、無料登録を行うと初回講座や問題集を試すことができます。

スタディングには以下のような口コミがあり、価格やカリキュラムが高評価です。

【スタディングの口コミ】

私は他の教材などを使用せずスタディングのみの学習で資格を取得できました。ぜひスタディングを利用して効率よく合格までたどり着いていただければと思います。頑張ってください!

引用元:スタディング

スタディングのアプリだけで学習が完結できるのが利点です。

スタディングの応用情報43000円安いな

引用元:X

価格も安いため、受講しやすくなっています。

午前試験対策はスタディングのみ、午後試験対策はスタディングと市販の参考書一冊を活用しました。スタディングは隙間時間を活用できることの他に、演習問題の得点率等を数字で明確に示してくれる等、様々なメリットがありました。

引用元:スタディング

AIを使用した実力スコアの資格ができる点も他には無い特徴です。

資格の大原は紙の教材で午後試験全科目を含めて対応

資格の大原は紙の教材で午後試験全科目を含めて対応
主要なコースの料金(税込)・合格コース:47,800円
・基本情報復習つき合格コース:73,300円
合格実績・記載なし
午後試験対策の有無・有り
サポート体制・電話/メールで質問可能
・自習室利用可能
講座/教材の特徴・動画講義とドリルや問題集など紙のテキストを使用
・Webミニテストあり

大手資格予備校「資格の大原」で提供されている通信講座は、午前試験と午後試験の両方に対応し、Web通信と映像通学から学習スタイルを選べるのが特徴です。

動画講義と紙の教材を使用したカリキュラムで、電話やメールでの質問が可能なうえ自習室の利用もできます。

初学者の方は「基本情報復習つき合格コース」がおすすめで、受験経験者はリーズナブルな価格の合格コースでもよいでしょう。

午後試験対策では全科目対応しているので、午後試験対策にとくに重点を置きたい方におすすめです。

ITEC(アイテック)は書籍とeラーニング、模試でフルパック

ITEC(アイテック)は書籍とeラーニング、模試でフルパック
主要なコースの料金(税込)・プレミアムコース:40,700円
・スタンダードコース:34,100円
・プラクティスコース:18,700円
合格実績・記載なし
午後試験対策の有無・講座による
サポート体制・講師に直接質問可能
・記述式は郵送で回答
講座/教材の特徴・eラーニングと書籍を組み合わせ
・補助講座で動画も提供

IT関連の通信講座を提供しているITECは、自分のレベルに合わせてプランを選べるのが特徴です。

特に書籍とeラーニング、模試がフルパックになったプレミアムコースがおすすめで、初学者の方でも安心して学習できます。

講師に直接質問が可能な点や、記述式を郵送で添削してもらえる点など、サポート体制も整っています。

午前試験や午後試験のみの対策コースも用意されているので、必要に応じて選択してください。

LECは弁理士受験生に特化した講座も用意

LECは弁理士受験生に特化した講座も用意
主要なコースの料金(税込)・応用情報技術者試験対策講座:43,000円
・弁理士受験者向け:88,000円
合格実績・記載なし
午後試験対策の有無・有り
サポート体制・教えてメイト機能で質問可能
講座/教材の特徴・動画講義にテキストと過去問題集で学習

大手資格予備校のLECでは、通常の応用情報技術者試験対策講座以外に、弁理士受験者向けの講座が用意されているのが特徴です。

弁理士試験では応用情報技術者試験に合格すると、論文式筆記試験が免除されるため、試験対策として受験する方がいます。

他ではあまりない講座なので、弁理士試験の資格取得を目指している方におすすめです。

TACは通信に加え通学やビデオ講座も選べて、自習室も利用可

TACは通信に加え通学やビデオ講座も選べて、自習室も利用可
主要なコースの料金(税込)・本科生プラス:133,000円
合格実績・合格者の声記載あり
午後試験対策の有無・有り
サポート体制・「i-support」機能で出席状況やお知らせの確認可能
・メールで質問可能
・自習室利用可能
・欠席時のWebフォロー
講座/教材の特徴・オンライン講義と紙の問題集やテキストを使用
・実力テストや模擬試験あり
・テクノロジ系とマネジメント系の2種類の午後試験対策

TACは通信に加え、通学やビデオ講座、DVD受講などから選べるのが特徴です。

大手予備校だけあり、自習室の利用やメールでの質問をはじめ、サポート体制も充実しているのが特徴です。

また、午後試験で受験する分野が決まっている方は、「テクノロジ系」のAと「ストラテジ・マネジメント系」のBという2つのコースからいずれかを選ぶことで、お得な料金で受講できます。

元々の講座料金は高めですが、選択分野が決まっている方は検討しましょう。

独習ゼミは技術系書籍で有名な翔泳社の教材を使って学べる

独習ゼミは技術系書籍で有名な翔泳社の教材を使って学べる
主要なコースの料金(税込)・通常コース:38,280円
合格実績・記載なし
午後試験対策の有無・有り
サポート体制・成績/スケジュール管理機能あり
講座/教材の特徴・翔泳社のテキストで学習
・テキスト、動画でインプットし、Webテストでアウトプット
・特別対策講座の受講可能

独習ゼミは技術系書籍で有名な翔泳社の教材を使って学習できる通信講座です。

講義動画も併用してインプットを行い、総収録問題数500 問以上のWebテストでアウトプットを行います。

また、「応用情報技術者試験 特別対策講座」も別途受講可能で、午後試験の選択問題にお悩みの方は講師に相談が可能です。

質問体勢が無いなどのデメリットもありますが、価格が安いので費用を抑えたい方には向いています。

メディアファイブはAIを使った過去問演習やYouTubeでの学習ができる

メディアファイブはAIを使った過去問演習やYouTubeでの学習ができる
主要なコースの料金(税込)・media5 応用情報技術者通信講座:39,600円
合格実績・記載なし
午後試験対策の有無・有り
サポート体制・メールでの直接質問
・SNSやオフ会の利用可能
・思考支援ツールの提供
・コーチによる学習サポート
講座/教材の特徴・eラーニングとWebテキストで学習
・AIを活用した過去問演習
・YouTubeでの動画配信

メディアファイブは、eラーニングやYouTubeなどのWeb教材をフル活用して学習ができます。

学習SNSで仲間とコミュニケーションが取れたり、コーチによる質問対応があったりなど、サポート面も手厚いのが特徴です。

一回の学習を15分以内に押さえて、一日数回学習するスタイルを推奨しており、スキマ時間を活用しやすいのもポイント。

知名度は低めですが、価格も安いため、他には無いカリキュラムで学習してみたい方は検討しましょう。

Udemyには参考書の著者自身によるコスパの良い通信講座もある

Udemyには参考書の著者自身によるコスパの良い通信講座もある
主要なコースの料金(税込)・応用情報技術者試験 午後版:10,000円
合格実績・記載なし
午後試験対策の有無・有り
サポート体制・メール指導あり
講座/教材の特徴・動画とWeb教材で学習
・教材は各動画による

Udemyは複数の動画講座が提供されているeラーニングサイトです。

動画ごとに講師や製作者が異なり、見たい動画講座を個別に購入して学習を進めます。

中には参考書の著者自身が解説しているコスパの良い通信講座もあります。

教材やメールフォローの有無などは講座ごとに異なるため、サンプル動画などを見ながら自身に合った講座を選択しましょう。

応用情報技術者試験の通信講座の選び方

応用情報技術者試験の通信講座の選び方は、主に以下の4通りです。

  • 料金相場よりも安い通信講座かどうか
  • 午後試験対策も対応しているか
  • 教材がわかりやすくスマホ対応もされているか
  • 過去問演習や模試など、アウトプット対応も万全か

合格実績が公開されている講座はほとんどないため、合格者インタビューなども参考に選んでください。

料金相場よりも安い通信講座かどうか

応用情報技術者試験の通信講座における料金相場は、約46,700円です。

また、今回ご紹介した8講座の料金は以下の通りです。

応用情報技術者通信講座料金(税込)
Udemy10,000円~
ITEC18,700円~
独習ゼミ38,280円
メディアファイブ39,600円
LEC43,000円~
スタディング43,800円~
資格の大原47,800円~
TAC133,000円

料金は各講座のコースによっても異なります。

Udemyは午後試験対策講座のみだったりと講座によって内容も異なるため、料金で選ぶ場合は、ITECや独習ゼミなどを検討しましょう。

ただし、安ければよいというわけではないため、ある程度知名度や合格実績なども加味すると、スタディングやLECなどもおすすめです。

午後試験対策も対応しているか

応用情報技術者試験には選択科目を含む午後試験があり、本記事で紹介した講座はいずれも午後試験対策に対応しています。

応用情報技術者通信講座午後試験対策の有無
スタディング全科目
資格の大原全科目
ITEC有り
LEC有り
TACテクノロジ系とストラテジ・マネジメント系から選択
独習ゼミ有り
メディアファイブ有り
Udemy動画による

上記の中で全科目に対応していると明記されているのは、スタディングと資格の大原です。

選択科目が決まっていない方は、上記の2つから選びましょう。

また、UdemyやITECは午後試験対策の有無や、午後試験対策のみの選択もできるため、午前試験講座が不要の方は検討してください。

教材がわかりやすくスマホ対応もされているか

教材がわかりやすく、スマホ対応もされていると、スキマ時間を活用しやすくおすすめです。

応用情報技術者通信講座スマホ対応の状況
スタディングスマホで学習が完結
資格の大原講義動画ありだが基本はテキスト
ITECスマホやテキストを組み合わせて学習
LEC・スマホで学習可能
・PDFなどでテキストも閲覧可能
TAC講義動画ありだが基本はテキスト
独習ゼミ翔泳社のテキストと動画講義で学習
メディアファイブスマホで学習可能
Udemyスマホで講座視聴可能

スマホで学習を完結させるならスタディングを選びましょう。

合格者の声も多数寄稿されており、実績も豊富なため、おすすめです。

過去問演習や模試など、アウトプット対応も万全か

過去問演習や模試など、アウトプット対応が万全かも確認しておきましょう。

応用情報技術者通信講座アウトプット対応
スタディング・過去問
・直前対策模試
資格の大原・過去問
・直前模試
・公開模試
ITEC・過去問
・全国統一模試
LEC・過去問
・模擬試験
TAC・過去問
・実力テスト
・公開模試
独習ゼミ・5回のWebテスト
メディアファイブ・過去問
Udemy・講座による

ほとんどの講座では、過去問や問題集を使用してアウトプットを行います。

アウトプットは数をこなすことも重要なので、スキマ時間にも学習できる「スタディング」や、模試の数が多い「資格の大原」がおすすめです。

応用情報技術者試験の通信講座に関するよくある疑問

産業能率大学総合研究所にも通信講座があるの?

産業能率大学総合研究所にも、応用情報技術者試験対策講座が用意されています。

ただし、内容はTACのものと同様です。

基本情報のようにオンライン受験(CBT方式)はできないの?

応用情報技術者試験にはオンライン受験(CBT方式)の提供はありません

理由は以下の3点からです。

  • 問題が複雑で日程を選べるCBT用に複数用意できない
  • 午後試験が記述式
  • 試験の難易度を下げないため

CBT試験はテストセンターなどで好きな日程で受けられる形式が一般的ですが、長文問題が出題される応用情報技術者試験では、各日にちごとに問題を用意するのが困難です。

午後試験が記述式ということもあり、CBT試験と相性が悪いため採用されていないと考えられます。

また、CBT試験は自動採点ですぐに試験結果が出るため、択一式や数値の入力のみなどの試験が一般的です。

必然的に難易度が下がるため、合格率に影響を与えないためというのも理由のひとつとなっています。

無料で独学できるコンテンツはないの?

YouTubeなどで無料で視聴できるコンテンツもありますが、基本的には有料の通信講座を利用しましょう。

無料講座は情報が古い可能性もあるため、学習効率が悪くなるおそれがあります。

スタディングでは一部無料講座の提供も行っているため、試しに視聴してみてはいかがでしょうか。

応用情報技術者試験(AP試験)の試験日程や申し込み方法

応用情報技術者試験の概要は以下の通りです。

資格応用情報技術者試験
試験団体情報処理推進機構(IPA)
試験会場全国
試験日・春期:4月第3日曜
・秋期:10月第2日曜
試験形式・午前:全80問択一式
・午後:記述式で全11問中5問選択
試験時間各2時間半
・午前 9:30~12:00
・午後 13:00~15:30
受験資格無し
申込日程試験日の3ヶ月前ごろから
申込方法情報処理推進機構のWebサイトから申し込み
受験料(税込)7,500円

午前試験の免除などは特にありませんが、応用情報技術者試験に合格後2年間は、以下の高度試験における午前試験が免除されます。

  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • ITサービスマネージャ試験
  • システム監査技術者試験

応用情報技術者試験合格後は、よりレベルの高い上記試験を目指すのもおすすめです。

応用情報技術者試験の合格率や難易度

応用情報技術者試験の合格率は20%程度で、例年の合格率は以下の通りです。

年度合格率
令和5年秋23.2%
令和5年春27.2%
令和4年秋26.2%
令和4年春24.3%
令和3年秋23.0%
令和3年春24.0%
令和2年秋23.5%
令和元年秋23.0%
引用元:情報処理推進機構

IPAの情報技術者試験の試験区分の中では「レベル3」で、上から2番目の難易度です。

初学者が資格取得をするには500時間程度の学習時間が必要とされているため、1日5時間勉強しても3ヶ月以上かかる計算です。

できるだけ通信講座を利用して効率的に学習を進めるのがよいでしょう。