就活中の大学生におすすめの資格をご紹介!有利になる業界も解説

最終更新日:2024-12-09

就活に不安を感じていたり、アピールポイントがなくて自信を持てないと悩んでいる大学生には、希少価値の高い資格取得がおすすめです!

アピールできる資格を取得していれば、就職後の即戦力にもなり高い評価を受けやすくなります。

志望する業界や職種が決まっているのなら、業務に活用できて有利になる資格を取得するべきです。

内定や就職後に資格を取ろうと考える方も多いかと思いますが、少しでも余裕のある学生のうちに資格取得しておくことがおすすめです。

就活に有利な資格や難関国家資格を取得しておけば、ライバルに大きな差をつけることもできますよ。

今回ご紹介する資格は幅広い業界で役立つことが多いので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

大手企業を目指す就活中の大学生におすすめの資格

資格独占業務特徴・アピールポイント主な就職先
TOEIC800点×・ビジネス英会話
・英文書類の読解
・高い英語力の証明
・外資系企業
・商社業界
・航空業界
・旅行業界
簿記3級×・経理や会計の専門知識
・財務諸表の読解
・経営状況の把握
・税理士、会計事務所
・コンサル業界
・企業の経理部門
ITパスポート×・ITに関する基礎知識
・情報セキュリティ知識
・IT業界
・事務職
FP(ファイナンシャルプランナー)×・税金や保険、不動産などの幅広い金融知識
・顧客への提案力
・金融業界
・保険業界
・不動産業界
MOS×ExcelやWord、PowerPointなどのパソコンスキル・事務職
・営業職
・税理士事務所
秘書検定×・高いビジネスマナー
・一般常識
・コミュニケーション能力
・秘書
・ホテル業界
・ブライダル業界
普通自動車免許自動車の運転ができることを証明・営業職
・地方勤務
日経TEST×ビジネス知識や経済や社会に関する関心力の強さ幅広い業界
宅地建物取引士(宅建)不動産売買や賃貸時に重要事項の説明などの独占業務ができる・不動産業界
・建設業界
・金融業界
基本情報技術者×IT分野のリテラシーを証明できる・IT業界
・エンジニア
・Webデザイナー

TOEIC800点はどの業界志望でも取っておいて損はない

TOEICは国際的に認められている英語資格で、合否ではなくスコアによって英語力やコミュニケーション能力が判断されます。

スコアが高いほど就活でアピールでき、採用側も判断しやすいのが特徴です。

TOEICの平均点は600点前後と言われているので、800点を取得していれば非常に大きなアピールポイントになります。

試験内容は日常生活や業務上でのシーンを題材にした問題が中心で、リスニングとリーディングの項目で構成されています。

TOEICが有利になる業界は外資系企業や航空業界、旅行業界ですが、海外営業・取引がある商社や海外赴任がある大手企業などでも歓迎されます。

独占業務はありませんが、英会話や英語書類の読解などは即戦力になるため、現代では幅広い業界で評価されるでしょう。

元々の英語力にもよりますが、TOEICの点数を100点アップさせるために必要な学習時間は、おおよそ200〜300時間と言われています。

単語学習やリスニング学習などは通学途中の隙間時間を活用して学習できるので、チャレンジしやすい資格です。

簿記3級はビジネスパーソンに必須の会計・財務の知識を学べる

簿記3級は日商簿記検定の一つで、経理や会計、財務に関する知識をアピールできる資格です。

税理士や公認会計士のように独占業務はありませんが、財務諸表が読めたり経営状況の把握ができたりするので大きなアピールポイントになります。

特に有利になる職種は会計事務所や税理士事務所ですが、会計の流れを見ることは一般企業の経理部門においても重要です。

そのため、どのような業界でも役立つので取っておいて損はない資格です。

簿記3級の学習時間は約100時間で、学生でも隙間時間に学習しやすいのも嬉しいポイント。

ペーパー試験は毎年3回実施されるほか、CBT方式(テストセンター受験)では随時受験が可能です。

経理や会計、経営の知識を取得したい方はもちろん、社会人として必要な会計や財務の知識が身に付くおすすめの資格です。

ITパスポートは基礎的なITリテラシーをアピールできる

ITパスポートは2009年から導入された経済産業省認定の国家資格です。

独占業務はありませんが、AIやビッグデータ、IoTのほか、セキュリティやネットワークなど、ITリテラシーをアピールできるのが魅力です。

試験ではストラテジ系やマネジメント系、テクノロジ系の3つの分野に区切られて出題されます。

IT業界への就職やエンジニアとして働きたいと考えている方はもちろん、現代ではITに関する知識は業界を問わず幅広い分野で役立つのが魅力。

ITパスポートの学習時間の目安は、基礎知識がある場合は100〜150時間程度で、初学者の場合は180時間程度と言われています。

隙間時間の学習でもチャレンジしやすいので、大学生が取得するのにもおすすめです。

FP(ファイナンシャルプランナー)3級は金融業界志望におすすめ

FP(ファイナンシャルプランナー)3級を取得していると、税金や保険、年金や資産運用などの幅広い知識を持ち、ライフプランの設計を行う専門家として評価されます。

税理士事務所や会計士事務所など金融業界志望の方のほか、保険業界や不動産業界など幅広い業界で役立ちます。

独占業務はありませんが、金融や経済の動向に関するリテラシーが証明できるのも魅力で、業界によって以下のようなことができるのが特徴です。

  • 銀行(預金者に資産運用のアドバイス)
  • 不動産業界(住宅ローンの相談、借入のアドバイス、返済シミュレーション)
  • 証券会社(顧客の資産運用、株式や債券、投資信託のコンサル業務)
  • 一般企業(経理事務や総務事務)

ファイナンシャルプランナー3級の学習時間は80〜150時間程度で、1日2〜3時間の学習ができれば3ヶ月以内で資格取得が可能です。

就活はもちろん、資産運用や家計管理などの知識は日常生活においても役立つので人気の高い資格の一つと言えます。

MOSはデスクワークなら就職後の実務で役に立つ

MOSは、Microsoft Office Specialistの略で、マイクロソフト社が認定する資格です。

ExcelやWord、PowerPointなどの基本的な知識や操作スキルを証明できるほか、表の作成やデータ分析、業務の作業効率の向上能力などをアピールできます。

世界中の企業が活用しているマイクロソフト社の認定資格のため、世界で通用する信頼性の高さが魅力です。

独占業務はありませんが、営業職や事務職など、デスクワークが多い業務で特に有利になります。

MOSの学習時間は50時間〜80時間とされており、資格の中でも比較的学習時間が短くて済むのが嬉しいポイント。

パソコン操作に慣れている場合はさらに少ない学習時間で可能なため、チャレンジしやすい資格の一つです。

秘書検定は取得する女子大生が多い

秘書検定は、社会人としてのビジネスマナーや一般常識があることを証明できる資格で、女子大生に特におすすめです。

電話応対や接客、文書作成など、ビジネスシーンにおける基本的な能力をアピールできます。

秘書を目指す方はもちろん、ホテル業界やブライダル業界、営業職では有利になる資格です。

独占業務はありませんが、社会人としての基本的なマナーはどの業界でも役立つので、取っておいて損はない資格です。

秘書検定は以下の通り、級によってレベルがあり、2級以上を取得していると評価されやすいでしょう。

内容対象学習目安時間
3級・初歩的な内容
・一般常識
・基本のビジネスマナー
高校生30〜50時間
2級・電話応対、応用力
・仕事の効率性や判断力
・実践的なビジネスマナー
・大学生
・社会人
50時間
準1級・中堅秘書レベル
・所作や言葉遣い
・コミュニケーション能力
・大学生
・社会人
100時間
1級・上級秘書レベル
・緊急時の対応力
・サポート能力
・現役秘書
・社会人
150時間

元々の一般常識の知識にもよりますが、学習時間の目安は150時間以内なので、チャレンジしやすい資格です。

普通自動車免許は営業職なら必須とも言える

普通自動車免許は、自動車を運転するのに必要な免許です。

営業職や地方勤務の場合は運転する機会が多いため、必須条件のことも多いです。

免許取得をする際には一般的に自動車教習所に通う必要があり、通学する時間を確保しなければいけません。

そのため、自動車教習所は自宅や大学から通いやすい範囲内で選ぶのがおすすめです。

毎日教習所に通える場合は1ヶ月〜2ヶ月、週に2〜3回通う場合は3ヶ月程度と、通える頻度によって免許取得までの時間が異なります。

また、自動車教習所には短期集中型の講習もあり、2週間前後で取得できるのも魅力です。

大学生の場合は、夏休みや冬休み、春休みなどの長期休みに短期で取得すると効率が良くおすすめです。

普通自動車免許の取得は就職してからでも可能ですが、社会人になりたてで教習所に通うのは精神的にも体力的にもきついはず。

特に営業職を目指す方はスケジュールに余裕があるうちに、ぜひ取得しておきましょう。

日経TESTは経済ニュースへの感度の高さをアピールできる

日経TESTは日本経済新聞社と日本経済研究センターが主催する日経経済知力テストで、ビジネスに必要な経済知識や経済知力を測るテストです。

TOEICと同様に合否があるわけではなく、スコアにより理解度をアピールできます。

日経ビジネススクール公式サイトによると、1,000点満点のうち受験者全体の平均スコアは504点で、550点以上あるとビジネスに対する幅広い視野や知的能力を評価されます。

日経TESTは四肢択一の選択式による100問テストで、以下の6つが主な出題ジャンルです。

  • 経営環境
  • 企業戦略
  • 会計・財務
  • 法務・人事
  • マーケティング・販売
  • 生産・テクノロジー

日経TESTの難易度は、時事問題や経済ニュースなどを見る習慣がある方であれば、難易度は高くないと言えます。

特に有利になる業界があるとは言えませんが、幅広い業界でビジネスに関する知識の高さや関心度がアピールできる資格です。

宅地建物取引士(宅建)は不動産業界なら圧倒的に有利

宅地建物取引士(宅建)は不動産取引に関する専門的な業務ができ、不動産業界では非常に有利になる国家資格です。

特に、売買や賃貸契約における以下の業務は、宅建士だけができる独占業務です。

  • 重要事項の説明
  • 重要事項説明書への記名
  • 37条書面への記名

宅地建物取引業を行う事業所や企業は、業務に従事する従業人のうち、5人につき1名以上の割合で宅建士を配置するという義務があります。

宅建士がいなければ不動産の契約を行えないため、希少価値のある資格です。

また、法律や税金に関する知識も認められるため、不動産業界以外にも以下のように幅広い業界で活用できます。

業界活用できる業務
金融業界・不動産担保ローン
・住宅ローン
・不動産投資
建設業界・マンション建売住宅の販売
・建築に関する法令上の知識
保険業界不動産関連の保険商品の取り扱い(火災保険、地震保険など)

宅建の学習時間の平均は300〜350時間と言われており、1日2時間程度の学習と仮定すると6ヶ月程かかります。

宅建試験は毎年1回のため、確実に合格したいのであれば通信講座などを利用してしっかり学習することがおすすめです。

基本情報技術者はITやコンサル業界で有利

基本情報技術者は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって行われている国家試験の一つです。

取得しているとITに関する基本的な知識や技能が一定のレベルにあり、ITの実践的な活用能力があると評価されます。

IT業界に就職したい方やエンジニアとして働きたい方はもちろん、現代では一般企業においてもITスキルは大きなアピールポイントになります。

基本情報技術者の学習時間は約200時間と言われていますが、IT用語やプログラミング、情報処理に関する知識がある場合は学習時間が短縮されるでしょう。

また、基本情報技術者は2020年にコンピュータを使用するCBT方式が導入され、2023年4月より全国のテストセンターで自分の好きな日時を選択して受験が可能なのも魅力です。

文系で就活に有利なおすすめ資格

文系で就活に有利なおすすめの資格は、ビジネスマナーや金融、経営の知識など幅広い分野の資格が役に立ちます。

ここで、文系で就活におすすめの資格を以下の通り解説していきます。

  • 基本的には志望業界による
  • 大学1年・2年なら難関国家資格を狙うのもあり

基本的には志望業界による

有利になる資格は基本的には志望する業界によるので、目指す職種や働きたい企業が明確であれば、資格の種類は選びやすいですよね。

ただ、文系の学生は専門性が明確でないことも多く、選び方に迷ってしまう方も多いかもしれません。

一方で、文系の学生は幅広い分野で活躍できる可能性があるので、どの業界でも活用できる資格を取得しておくのもおすすめです。

今回ご紹介した資格の中で、特におすすめなのは以下の通りです。

資格特徴
簿記3級・会計や経理のスキルを証明できる
・企業の営業成績や財務状況を把握できる
MOS・パソコンスキルをアピールできる
・事務、経理、営業などのデータ整理ができる
FP(ファイナンシャルプランナー)・税金や保険、年金や資産運用などの知識をアピールできる
・金融や経済の動向に関する洞察力が評価される

金融業界や商社、一般企業など、幅広い業界で活用できる資格なので、ぜひチャレンジしてみて下さいね!

大学1年・2年なら難関国家資格を狙うのもあり

大学生1年生・2年生で比較的時間に余裕がある場合は、以下のような難関国家資格の取得にチャレンジするのもおすすめです。

資格特徴やアピールポイント独占業務主な就職先
公認会計士・独占業務あり(財務諸表の監査)
・監査や会計、税務の専門家
・医師、弁護士と並ぶ「日本三代資格」と言われステータスが非常に高い
・監査法人
・税理士法人、事務所
・投資銀行
・証券会社
社労士・独占業務あり(1号業務、2号業務)
・労働法や社会保険に関する専門家
・労働関係紛争の代理や帳簿作成可能
・人事や労務管理の分野で評価される
・社会保険労務士法人
・弁護士事務所
・会計事務所
・企業の人事や総務
簿記1級・高度な会計知識や処理能力
・財政状態や経営状況の把握
・財務諸表の作成
・経営管理や分析能力が評価される
×・会計事務所
・大手企業の経理部門
・コンサルティングファーム
中小企業診断士・経営コンサルティングの国家資格
・経営改善計画書や経営診断書の作成
・セミナー等で経営知識の発信が可能
・分析力や傾聴力が評価される
×・中小企業支援機関
・コンサルティング会社
・一般企業の戦略部門や企画部門
証券アナリスト・金融や投資のスペシャリスト
・企業の財務状況や業績の予想が可能
・分析力や洞察力、情報収集能力が評価される
×・銀行
・証券会社
・生命保険会社
・損害保険会社

上記のような難関国家資格を大学在学中に取得すれば、目標達成のために真剣に取り組んだことを証明でき、ライバルに差をつけることも可能です。

理系の就活生にとくにおすすめできる資格

理系の大学生は、授業の難易度が高かったり研究などがあったりと忙しいことが多いですが、時間を効率よく使って資格取得にチャレンジすることがおすすめです。

採用する企業側においても、理系の方には特定の分野に対する専門的な知識や能力を期待していることも多いでしょう。

今回ご紹介した資格の中で、理系の就活生に特におすすめできるのは以下の資格です。

資格名特徴・アピールポイント
ITパスポート・ITに関する基礎的な知識が証明できる
・情報セキュリティ能力をアピールできる
基本情報技術者・IT業界などの専門的な分野で評価される
・技術者やエンジニアを目指す方は特に有利
・基本情報技術の知識を証明

理系の場合は技術的なスキルを証明するためにも、資格取得をしてアピールすることが大切です。

資格なしでも希望の企業に就職できる?

就活において資格取得は必須とは限りませんが、企業や職種によっては資格やスキルを重視している場合もあります。

例えば、営業職の求人では普通自動車免許の資格が必須だったり、外資系企業では高い英語力のある人材を求めていたりすることも多いです。

そのため、希望する企業や業界が決まっているのであれば、有利になる資格を取得することは必ず自分の武器になるはずです。

また、学生時代に資格取得に向けて努力をした姿勢も評価されるので、自己アピールに繋がります。

勉強や就活準備に忙しいかもしれませんが、少しでも時間に余裕があるのなら、今回ご紹介している資格を検討してみて下さいね!

履歴書に書ける資格はどこまで?

就活の際の履歴書には、以下のような資格を積極的に記入することが重要です。

  • 難関国家資格(公認会計士、社労士など)
  • 語学系の資格(TOEIC)
  • パソコン系の資格(MOS)
  • 普通自動車免許
  • 志望する業界に有利な資格(宅建、簿記3級、ITパスポートなど)

一方で、趣味で取得した知名度の低い民間資格や、スポーツの級や段など、志望する業界やビジネスと関係ない資格の記載は避けた方がいいでしょう。

趣味や特技は面接で聞かれた際の自己アピールとして答える程度に留めておくことがおすすめです。

他にも、英語検定4級など中学生から高校生レベルの簡単な資格は、能力が低いという印象を与え逆効果になるため、記載は避けるべきです。

また、履歴書の提出時点で取得はしていないものの難易度の高い資格を学習中の場合は、「〇〇試験取得に向け学習中」など記載することで企業側にアピールできる可能性は高まります。

女性の就活生におすすめの資格は?

女性は結婚や出産、育児などの影響により働き方が変化するため、仕事復帰や再就職に不安を抱える方が多いもの。

そこで、女性は新卒としての就活はもちろん、再就職や転職の際にも有利になる資格を学生のうちに取得しておくのがおすすめです。

一生役立つ資格を取得しておけば、キャリアアップや独立など将来を見据えて視野を広げられるのも嬉しいポイント。

女性の就活生に特におすすめの資格は以下の通りです。

資格おすすめポイント
FP(ファイナンシャルプランナー)3級・金融業界や保険業界の就活に有利
・将来的に独立も可能
MOS・パソコンスキルを証明でき即戦力になる
・幅広い業界で活用できる
秘書検定・大手企業での秘書業務も可能
・高いビジネスマナーを証明できる
宅地建物取引士(宅建)・独占業務があり希少価値がある
・不動産業界や保険業界に有利

大学生のうちに就活に役立つ資格を取得しておくのがおすすめ!

今回は大学生に向けて、就活に役立つおすすめの資格をご紹介しました。

大学生のうちに希少価値の高い資格を取得しておけば、就活の際に評価が高くなるのは間違いありません。

志望する業界や職種が決まっていれば、有利に働く資格を取得することがおすすめです。

また、今回ご紹介した資格は幅広い業界で役立つので、少しでも興味がある場合はぜひ資格取得にチャレンジしてみましょう!

大学生のうちに難関の資格を取得しておけば、就活の際に大きなアピールポイントになり、ライバルと差をつけることも可能です。

今回ご紹介した資格を、ぜひ参考にしてみて下さいね!