賃貸不動産経営管理士の通信講座おすすめを比較【2025年4月】

最終更新日:2025-04-08

賃貸物件のオーナーと住民の間に立ち、適切な維持管理や運営のサポートをする賃貸不動産経営管理士

2021年には国家資格となったことから、近年注目を集めている資格です。

本記事では、賃貸不動産経営管理士試験の学習におすすめの通信講座を紹介します。

具体的には下記のとおりです。

それぞれの料金や合格率を比較しますので、これから通信講座で独学したいという方は参考にしてください。

なお、合格率が30%前後と簡単ではない資格で、賃貸不動産経営管理士試験の合格には200時間程度の学習が必要とされています。

下記ツールで200時間に到達するまでの日にちを計算できるので、お使いください。

学習期間計算ツール

賃貸不動産経営管理士の通信講座おすすめランキング

賃貸不動産経営管理士のおすすめ通信講座を8つ紹介します。

賃貸不動産経営管理士通信講座料金(税込)合格実績
アガルート43,780円~令和6年合格率80.7%
スタディング19,800円~令和6年合格体験談301名寄稿
TAC110,000円~令和6年合格率54.1%
LEC82,500円~令和5年合格体験談5名寄稿
キャリカレ73,800円記載無し
日建学院88,000円記載無し
総合資格学院66,000円記載無し
Kenビジネススクール42,020円~記載無し

各講座の特徴や料金、実績などを解説するので、賃貸不動産経営管理士の資格取得を目指す方は参考にしましょう。

どこの講座を選ぶか迷う場合、合格実績が全国平均の3.4倍のアガルートがおすすめです。

\合格率が80.7%と全国平均の約3.4倍/

アガルート賃貸不動産経営管理士講座の公式HP

アガルートは合格率が全国平均の3.4倍と高い

主要なコースと価格(税込)・入門総合講義:43,780円
・総合カリキュラム/ライト:65,780円
・総合カリキュラム/フル:87,780円
合格実績令和6年度合格率80.7%
受講期間6ヶ月~
サポート体制・導入オリエンテーション
・フルならオンライン質問可能
・月1回のホームルーム
主なキャンペーン合格時全額返金 or アマギフ2万円

アガルートは、合格率が令和6年度で80.7%で、全国平均の約3.4倍という実績の高さが魅力です。

約25時間の講義と、国家資格化する前からの9年分の過去問などで実力アップを目指します。

主要コースはフルとライトの2種類に分かれており、違いは質問回数と「実践答練」「頻出重要肢解説講義」の有無です。

手堅く合格を目指したい場合は、合格特典などもあるフルを選択するのがよいでしょう。

サポート体制も充実しており、月1回のホームルームでは学習の悩みに答えたり、法改正の最新情報が配信されたりと安心して学習を進められます。

また、オンライン質問サービス「KIKERUKUN」では、フルで30回、ライトで10回の質問が可能です。

さらに、以下のような口コミも見られます。

賃貸不動産経営管理士の合格通知書?がきたよ。レターパックで来るし、通知書もどことなくチープな感じ。使う予定もないので、とりあえず塩漬けです。アガルートさんの合格特典アンケートを書いてたら一日が終わってしまった😅工藤講師にはお世話になりました😊
引用元:X

なお、アガルートでは2025年に公式アプリがリリースされ、スマホでいつでもどこでも講義動画やテキストを確認できるようになりました。これまで、スタディングなどと比べてスマホ学習が弱いことがネックでしたが、そのデメリットが解消されたのは嬉しいですね。

アガルートでは合格特典として、講座料金の全額返金か、Amazonギフトカード2万円分がもらえるキャンペーンが行われています。

合格体験記の提出や合格者インタビューへの出演といった条件があり、多少手間はあるものの特典が大きいのでぜひ活用しましょう。

なお、合格特典が利用できるのは「総合カリキュラム/フル」のみです。

\合格したら受講料が全額返金/

アガルート賃貸不動産経営管理士講座の公式HP

スタディングはすべてコミコミで19,800円と安い

スタディングはすべてコミコミで19,800円と安い
主要なコースと価格(税込)賃貸不動産経営管理士 合格コース:19,800円
合格実績令和6年合格体験談301名寄稿
受講期間3ヶ月~
サポート体制・学習フローや学習レポートの可視化
・勉強仲間機能
・チケット制の質問サービス
主なキャンペーン合格祝いAmazonギフト券2,000円分

スタディングはアプリで学習が完結するのが特徴の通信講座で、すべてコミコミで19,800円と安いのがメリットとなっています。

令和6年の合格体験談に301名が寄稿しており、その数は毎年増え続けています。

AIが自身の理解度に合わせて復習問題を選ぶ「AI復習問題機能」や、学習進捗状況を可視化できる機能など、便利な機能が多数搭載されているのも特徴です。

動画やテキスト・問題集の全てがアプリ一つで持ち歩けるため、スキマ時間を活用して学習したい方はスタディングを選択しましょう。

また、以下のような口コミも見られました。

賃貸不動産経営管理士試験に合格しました。 スタディングの竹原健先生、有り難うございました。 #スタディング #賃貸不動産経営管理士

引用元:X

講師の評判も良く、実際にスタディングで合格した方も多数見られます。

賃貸不動産経営管理士は今日が試験日だったんですね。昨年も難しいと思いましたが今年も難しかった模様。まだ傾向が定まってないんですかね?! 私はスタディングさんのおかげで一発合格できました(ありがたい)。来年は宅建士とかチャレンジしてみるかなー。

引用元:X

賃貸不動産経営管理士は国家資格になってから日が浅く、過去問が少ないため、独学では情報を集めにくい難点があります。

\無料講座を試してみる/

スタディング賃貸不動産経営管理士講座の公式HP

TACは合格に必要な論点を厳選して学べて効率的

TACは合格に必要な論点を厳選して学べて効率的
主要なコースと価格(税込)総合本科生:110,000円
合格実績2024年度合格率54.1%
受講期間4ヶ月~
サポート体制・教室やメールで質問可能
・自習室利用可能
・スクーリング可能(回数制限あり)
主なキャンペーン合格祝賀金制度

大手資格予備校のTACは、合格に必要な論点を厳選して学べる効率的な学習カリキュラムが特徴です。

「基礎」と「直前」の2段階で学習カリキュラムを組み、初学者でも安心して試験に臨めます。

また、2ヶ月程度での短期合格を目指すコースも用意されています。

合格率も54.1%と高めで、インターネットフォローシステム「i-support」を活用してできるメール質問やWebテストなどのフォローも充実。

自習室利用もできるため、自宅以外の環境で学習したい方は検討しましょう。

LECは宅建合格者向けや早期学習開始者向けなどコースが幅広い

LECは宅建合格者向けや早期学習開始者向けなどコースが幅広い
主要なコースと価格(税込)賃貸管理士 合格フルコース【通信】:82,500円
合格実績令和5年合格体験談5名寄稿
受講期間6ヶ月~
サポート体制「教えてチューター制度」で質問可能
主なキャンペーン宅建などの受験経験者割引あり

大手資格予備校のLECでは、宅建合格者向けや早期学習開始者向けなど、受講者のレベルに合わせたコースが用意されています。

初学者の方は「合格フルコース」を選択しましょう。

動画講義でインプットを行い、チャレンジ答練や9年分の過去問、全国公開模試などで実力アップを目指すカリキュラムです。

また、分からない部分は「教えてチューター制度」という機能を使用し、Webから質問もできます。

DVDでの通信講座も選択できるため、Web環境が無い方にも向いています。

キャリカレは不合格なら全額返金制度で安心

キャリカレは不合格なら全額返金制度で安心
主要なコースと価格(税込)賃貸不動産経営管理士合格指導講座:73,800円
合格実績記載無し
受講期間4ヶ月~
サポート体制・無料質問サポート
・不合格時全額返金
・修了後の転職サポート
主なキャンペーン期間限定ハガキ申込割引

キャリカレはテキストと動画講義で学習を進めるスタイルで、不合格なら全額返金される制度が用意されています。

サポート期間内にすべての添削問題を修了し、平均得点率が70%以上などの条件を満たすことが必要ですが、真面目に学習に取り組んだうえで万が一落ちてしまったときも安心です。

また、無料の質問サービス合格後の転職サポートといったフォローも手厚いため、安心して学習に取り組みたい方にはおすすめです。

日建学院は過去問解説のみの講座も用意

日建学院は過去問解説のみの講座も用意
主要なコースと価格(税込)短期集中Webコース:88,000円
合格実績記載無し
受講期間4ヶ月~
サポート体制記載無し
主なキャンペーン記載無し

日建学院は、通常の「短期集中Webコース」以外に、過去問解説のみの講座も用意されています。

とにかく過去問を解き、2ヶ月程度の短期合格を目指したいという方は選択しましょう。

サポートがやや薄めですが、日建学院は宅建や建築士などの不動産関連の資格に強みを持っている点は安心感があります。

総合資格学院は進捗にあわせて個別に学習対策を提案

総合資格学院は進捗にあわせて個別に学習対策を提案
主要なコースと価格(税込)本講座コース:66,000円
合格実績記載無し
受講期間4ヶ月~
サポート体制メールでの学習進捗フィードバック
主なキャンペーン記載無し

総合資格学院は進捗にあわせて個別に学習対策をメールにてフィードバックしてくれます。

また、演習問題や模擬試験のみのコースも用意されているのが特徴です。

スマホで動画講義を視聴してテキストや過去問を解くオーソドックスなカリキュラムとなっています。

他社と比べると大きな特徴が無いため、学習進捗を細かく見てもらいたい方は検討しましょう。

Kenビジネススクールは各企業に合わせた研修もセットで提供可能

Kenビジネススクールは各企業に合わせた研修もセットで提供可能
主要なコースと価格(税込)賃貸管理士基本講座:42,020円
合格実績記載無し
受講期間4ヶ月~
サポート体制確認テスト
主なキャンペーン早期割引キャンペーン

Kenビジネススクールは、賃貸不動産経営管理士試験に精通した田中嵩二氏によるZOOM講義を提供しています。

企業研修のプランも提供しており、従業員に受験をさせたい事業者の方にもおすすめです。

試験日当日には解答速報などを公開しており、実務に即した学習をしたい方は検討してください。

賃貸不動産経営管理士の通信講座の選び方

賃貸不動産経営管理士の通信講座の選び方について解説します。

講座を選ぶ際は、以下の3点を意識するとよいでしょう。

  • 値段が安い通信講座を選ぶ
  • 合格率や合格人数が多い通信講座を選ぶ
  • 働きながらでもスマホで隙間時間に学べる通信講座を選ぶ

料金だけでなく、実績や学習のしやすさなど、自身にあった講座を選んでください。

値段が安い通信講座を選ぶ

賃貸不動産経営管理士通信講座の料金相場は、約67,700円でした。

また、今回紹介した8講座を安い順に並べると以下の通りです。

賃貸不動産経営管理士通信講座料金(税込)
スタディング19,800円~
Kenビジネススクール42,020円~
アガルート59,800円~
総合資格学院66,000円
キャリカレ73,800円
LEC82,500円~
日建学院88,000円
TAC110,000円~

料金の安さで選ぶなら、最安のスタディングがおすすめです。

実績もあり、アプリで学習が完結できるなど、使いやすさの点でも優れているため、ぜひ検討してください。

合格率や合格人数が多い通信講座を選ぶ

合格率や合格人数が多い通信講座を選ぶと安心感があります。

今回紹介した8講座の実績は以下の通りです。

賃貸不動産経営管理士通信講座合格実績
アガルート令和6年度合格率80.7%
TAC令和5年度合格率62.4%
スタディング令和6年合格体験談301名寄稿
LEC令和5年合格体験談5名寄稿
キャリカレ記載無し
日建学院記載無し
総合資格学院記載無し
Kenビジネススクール記載無し

実績の多さならアガルートがよいでしょう。

また、続いてTACも合格率が高いのでおすすめです。

特にアガルートは全国平均の3倍以上の合格率となっているので、手堅く合格を目指したい方はまずは選びたい講座です。

働きながらでもスマホで隙間時間に学べる通信講座を選ぶ

働きながらでもスマホで隙間時間に学べる通信講座を選ぶと、社会人の方でも合格を目指しやすくなります。

本記事で紹介した8講座における、スキマ時間を活用できる教材の有無を比較します。

賃貸不動産経営管理士通信講座スキマ時間の活用方法
アガルート動画講義にテキストも表示される
スタディングアプリで全て完結
TAC動画講義以外にWeb答練などのWeb教材も使用可能
LEC動画講義
キャリカレ動画以外に確認テストなども利用可能
日建学院動画講義
総合資格学院動画講義
KenビジネススクールZOOMでの生ライブ

上記の中では、動画講義にテキストが表示されるため学習しやすいアガルートや、アプリ教材で学習が完結するスタディングが特におすすめです。

TACやキャリカレもWeb教材が活用できるため、合わせて検討してみてください。

賃貸不動産経営管理士の通信講座でよくある疑問

ユーキャンに賃貸不動産経営管理士の通信講座はある?

ユーキャンには賃貸不動産経営管理士の通信講座はありません

宅建などは用意されているので、別の講座での利用を検討しましょう。

フォーサイトに賃貸不動産経営管理士の通信講座はある?

フォーサイトにも賃貸不動産経営管理士の通信講座はありません

賃貸不動産経営管理士は独学で合格できる?

賃貸不動産経営管理士は、独学で合格するには難易度が高めです。

合格率が30%前後と難しい点だけでなく、国家資格となったのが2021年からのため、過去の傾向が分析しづらいという点が挙げられます。

また、不動産関連は法改正の最新情報を取得することも重要で、独学では情報を集めにくいデメリットがあります。

試験は年1回しかないため、もし落ちてしまうと来年まで待つ必要があります。

通信講座などを活用して確実な合格を目指すのがおすすめです。

賃貸不動産経営管理士の試験日などの試験概要

賃貸不動産経営管理士の試験日などの試験概要は、以下の通りです。

資格賃貸不動産経営管理士
試験団体一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会
試験会場全国各地
試験日11月
試験形式全50問で四肢択一
試験時間120分
受験資格なし
申込日程8月~9月
申込方法・インターネット
・郵送
受験料(税込)12,000円

賃貸不動産経営管理士試験は、合格後に登録が必要です。

登録料が6,600円(税込)必要で、登録するためには2年以上の実務経験か講習の受講が必要となります。

詳細は合格後に送られてくる書面に記載されているので忘れないように登録しましょう。

また、賃貸不動産経営管理士資格の有効期限は5年間で、5年ごとに更新が必要な点も押さえておきましょう。

賃貸不動産経営管理士は難易度はどの程度?

賃貸不動産経営管理士の、国家資格となって以降の合格率は以下の通りです。

年度合格率
令和5年27.9%
令和4年27.7%
令和3年31.5%
引用元:賃貸不動産経営管理士 プレスリリース

不動産に関連する事業者が受験する資格であることを考えれば、合格率は決して高いとはいえません。

200時間程度の学習時間が必要とされているので、早めに学習を開始しましょう。

宅建と賃貸不動産経営管理士はどちらを取るべき?

宅建と賃貸不動産経営管理士は、不動産業界で活躍する上で重要な資格です。どちらを取るべきかは、あなたのキャリア目標によります。

宅建は、不動産業界全般で使える資格です。不動産の売買や仲介、契約に関する知識を身につけることができます。不動産会社では法定人数として宅建士の配置が義務付けられており、需要が高いです。昇進や転職にも有利です。

賃貸不動産経営管理士は、賃貸管理業務に特化した資格です。賃貸物件の管理や家主・入居者との調整に役立ちます。賃貸住宅管理業法により重要性が増しており、賃貸管理業務を専門とするなら有効な資格です。

項目宅建賃貸不動産経営管理士
取得目的不動産業界全般で活躍するため賃貸管理業務に特化するため
主な学習内容不動産売買・契約・法令・宅建業法賃貸管理・家主と入居者の調整・住宅管理
活躍できる場不動産会社(売買・仲介・開発)、金融機関賃貸管理会社、不動産オーナー、管理業務法人
市場価値法定人数の義務があり需要が高い近年重要性が増しているが、宅建より範囲が限定的
キャリアメリット転職・昇進・年収アップに有利賃貸管理業界では評価されるが、宅建ほどの影響力はない
試験の難易度やや難しい(合格率15〜17%)比較的易しい(合格率30〜40%)
取得にかかる期間半年〜1年(独学)3〜6ヶ月(独学)
おすすめの取得順最優先で取得すべき宅建取得後に検討
年収アップの期待値高い(手当・昇進・転職に有利)限定的(特定業務では有利)

総合的に考えると、まずは宅建を取得するのがおすすめです。

宅建は幅広い分野で活用でき、キャリアの基盤を作れるうえ、年収アップも期待できるからです。

その後、賃貸管理に進む場合は賃貸不動産経営管理士を取得すると良いでしょう。